昨日、時宗の総本山、遊行寺に行き「一ツ火」と言う年間の中でも重要とざれる行事(法要)を観て来ました。そして今回この「一ツ火」の報土(ほうど)を努 めたのが、私の菩提寺のご住職様でもある、田中純人上人でした。始まりと同時に太鼓の音がかすかに「トントン」と聞こえ、その後、「報土」の掛け声と同時 にご住職様達の法要が始まります。法要と言うより歌声と言っても過言ではない程美しい音色で、なんだか体が安らぎました。中盤から後半にかけて館内の証明が 全て落とされ、ロウソクの光だけになり、そのロウソクの光を一つ一つ「報土」が消して行きます。最後のロウソクの光を消した瞬間館内は静まり返り、再びご 住職様達の歌声だけが聞こえ、その後「カッチィ・カッチィ」と石と石を叩く音と灯が見え、同時に一ツの灯が生まれます。この最後のロウソクを消して一ツの 光が生まれるまでの間、私は今までの自分を振返り、そしてこれからの自分はどう生きるべきかを目を閉じながら考えさせて頂きました。同時に安らぎを与えて 頂きました。改めて私の菩提寺が海前寺である事、菩提寺の御住職が田中純人上人である事、開祖が一遍上人である事に感謝致します。この行事は年に一回 (11月27日)しか行われていませんが一般の方でも法要を観る事が出来るみたいです。詳しい内容は時宗総本山遊行寺のホームページをご覧下さい。